成長企業の人事に関する課題

成長企業が陥る人事の根本問題

このページを読んでいただいている経営者様、人事部長様、人事担当者様は、企業のビジネスモデルや市場の変化などから、少なからず組織運営の課題を抱えていることと思います。
成長期・変革期の組織運営の課題、それは、人事の問題であることが非常に多くあります。

下記の課題があり困っている、そんな話をよく耳にします。

  1. 退職社員が多くなっている。
  2. 採用してもすぐ退職する。
  3. 社員のモチベーションが上がらず変化に対する不満が多い。
  4. マネージャーを任命しているが部下の育成がうまくいっていない。
  5. 社員教育、研修は行っているが、成果が上がっていると感じられない。

これら各課題を解決するためには、「採用・配置・退職という人材フローの仕組み」、「社員の格付・評価・給与の仕組み」、「規程の整備や時間管理などの人事管理」、「教育研修などの人材育成の仕組み」すべてについての「整合性と関連性を見据えた仕組み」の構築が必要です。

この実現を妨げる要因の多くが下記の2つです。

人事担当者の人事経験が不足している

本来であれば、企業の人事部が人事業務全体を把握し、企画・設計・運営する必要がありますが、人事全体を理解し、企画構築できる人材が極端に少ないというのが現状です。また人事コンサルティング会社でも人事の現場を経験している人材はまれです。したがって、社外から人事経験者、また人事部門長の経験者を迎えることは容易ではなく、かつ高コストになります。

また、人事経験者を採用するにしても、「社内に人事経験者がいない」のですから、応募者に「人事全般を担当する」能力があるかどうかを見極めることも極めて難しいということになります。

外部委託先に依存しすぎている

一方、成長企業における人事は、多くの場合、人事実務を社内の管理部門系のメンバーにその業務を担当させ、給与・社会保険については社会保険労務士などに委託、教育については研修会社、制度については別のコンサルタントか自力設計、採用時の適性検査はまた別の会社に依頼しているというケースが多くなります。
実は、各課題の根本問題は、人事の各機能は関連性が高く、整合性を高めていく必要があるにもかかわらず、各機能ごとの企画・実施を外部企業に依存している、このアウトソーシングモデルにあります。

外部企業にも、それぞれの分野についての専門性はありますが、人事の全体像に関する知見がないケースも少なくありません。

企業が内部で企画設計をせずに、人事制度・人事機能を外部に委託している。これでは、企業の人事はなかなかうまくいくはずはありません。

変化が大きい成長企業であればなおのことです。

成長過程の企業人事の方向性

結局、成長企業が抱えている人事の課題は以下の2つだと分かります。

  1. 人事経験者の採用:社内に人事部を作ろうとしても機能が多岐にわたるため、採用自体が困難。
  2. 外部依存が高い:人事業務が外部パートナー任せになっているが、人事全体を整える人材が業界に少ない。

では、この課題を解決していくには何をしなければならないのでしょうか。

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